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 Museum @ -AtMark- : Newton eMate300
Last Update : 2004.1.5
Original : 2000.8.8

Apple Newton eMate300 Apple Computer
Newton eMate300

発表時期:1996年10月28日(Release
販売価格:$ 799
日本発売:並行輸入

emate Newton eMate300 は、米国の初等教育市場向けに開発され販売された。当初、Apple は、PowerBook をベースにした教育市場向けノートブックタイプのコンピュータを開発しようとしていたが、コスト、子供が扱う上での安全性、耐震性、バッテリー連続使用時間などの面から Newton を採用した。

貝をモチーフにしたカラフルな eMate300 は、K-12 教育現場での使用を徹底的にマーケティングした上で開発されている。子供が手に持ちやすいハンドルを上部に持ち(脇に抱えると落としてしまうのでハンドルが考案された)、耐震性に優れているボディ合成・設計がなされている。24時間連続使用可能なバッテリーにより、教室、自宅、アウトドアと、どこにでも持ち運べ、裏面には三脚用のネジ穴まである。eMate Classroom Exchange という専用ソフトウェアにより、生徒の eMate300 を一括して管理することが可能だ。ワープロ、スプレッドシート、ドローの統合ソフト Works が提供された他、サードパーティによる教育教材も多く開発された。

実際に eMate300 を手に持ってみると、その頑丈さ、かわいらしさを実感する。唯一キーボードを内蔵した Newton であり、OS には最新の NewtonOS 2.1 が搭載し、Internet Mail のやりとり、Web のブラウズが可能だ。これが、1996年に既に存在したというのが驚異的だ。

アメリオと eMate のプロトタイプ eMate300 は、1996年のMacworld Expo でプロトタイプが公開された。財政的にも難題続きで暗いイメージが強かったアメリオ時代の Apple プロダクトに華をそえたその美しいデザインは、その後のコンシューマ向けノートブックコンピュータ iBook へと発展していく。デザインは Jonathan Ive 氏によるもので、彼は、eMate でのプラスチック素材の経験が iMac の開発に非常に役に立ったと話している。カラーは、グリーンの他、教師用のオレンジがあるといわれている。

にほんごめいと 米国の教育市場のみのディストリビュートで、その他のチャネルに登場することがなかったミステリアスな eMate300 は、日本でも雑誌記事で紹介され絶大な人気があった。「MacOS が動作していれば」と悔しい思いをしたユーザも多いことだろう。

eMate300 の日本上陸は並行輸入からはじまった。ちょうど当時は、エヌフォーが中心となって、日本語版の Newton を販売する交渉をアップルコンピュータ/ Apple Computer としていた時期でもある。数々の駆け引きが行われる中、theNewtonShop が企画した、にほんごメイト(日本語入力ソフト)をセットにした「eMate300にほんごスペシャルセット」が登場(1997.11.1)。NewtonOS 2.1 ベースの Newton としては MessagePad 2x00 よりも早く日本語化されただけでなく、後に販売される MessagePad 2100 日本語版の啓示となったのだ。


■ スペック(Apple Spec Sheet より)
内蔵ソフトウェア ・統合ソフト Works (ワードプロセッサー / ドロー / スプレッドシート)
・グラフ計算機 / アドレスブック / カレンダー など
・NetHopper (Internet mail クライアント)
・eMate Classroom Exchange
OS Newton OS 2.1
プロセッサ 25MHz ARM 710a RISCプロセッサー
コミュニケーション ・TCP/IP、PPP、SLIP、PAP、CHAP対応インターネット/イントラネットアクセス機能
・Newton Connection Utilitiesによるパーソナルコンピュータ接続(データ交換 / ソフトインストール / バックアップ)
・モデム経由のFAX / 電子メール
・IrDA、Print Packによるシリアル、パラレルプリンター対応
・ビームによるデータ、ソフト、スケジュール、名刺交換
メモリ構成 3MB RAM( 1MB DRAM / 2MB FLASH )/ 8MB ROM
PC Card スロット( 5v Flash Memory PC Cards (PCMCIA) )
※ 12v Flash Memory PC Card は読み込みのみサポート
ディスプレイ 16 階調グレースケール / 480 × 320 pixels / ELバックライト / ノングレア処理
サウンド 内蔵スピーカ / サウンドインプット・アウトプット端子
拡張性 ・Type I TypeII TypeIII PC Card(PCMCIA)スロット ×1
・Newton InterConnect Serial ポート(LocalTalk / RS-232C 互換、シリアル、LocalTalk、 シリアルモデム、電力入出力、オーディオ入出力、オー トドックをサポート)
・IrDA 赤外線端子(115kbps、有効1m)
バッテリ 28 時間連続使用可能
キーボード 76(US) / 77(ISO) + 12 ファンクションキー
サイズ・重量 H:305mm × W:290mm × D:53mm 1.8kg

    N@ひとくちメモ

  • PCMCIA Slot が1つしかないため、日本語環境と通信環境を両立させるには、内蔵メモリの増設が必須である。
  • Spec Sheet にある通り、搭載されているプロセッサは、MessagePad 2x00 のものより非力である。MessagePad 130 よりはるかに速いが MessagePad 2x00 より少々遅い。内蔵メモリを増設すると異常に速くなるのは Newton の特徴だ。
  • MessagePad: PC Storage Card Support にある通り、eMate は 12v Flash の書き込みができない。
  • Booting up with a twist of the wrist : CNN で報じられた南アフリカの手巻き発電機の記事( eMate300 の発電に手巻き発電器を使っている)。
  • @nifty の Newton Users' Forum には、eMate300 専用会議室 "K-12 to Matured" がある。
  • eMate Web は、eMate300 にフォーカスしたサイト。eMate300 の情報量は日本一であろう。
  • MacFan Expo in Kansai '97 では、eMate300 に電飾を施した限定モデルが展示された(笑)。
  • eMate は各パーツ交換が簡単にできるようになっているせいか、子供のハードな使用に耐えられないのか、中古のモデルには液晶のあるカバー部分がパカパカなものがある。通販で購入するときは注意されたし。
  • 黄色い eMate は、日本においては米軍基地内の学校で目撃されている。Apple Design という書籍にはその姿が掲載されている。
  • 黒い eMate も確認されている。Apple Insider に掲載された。
  • Enfour のリチャード氏は、eMate300 のトランスルーセント(色無し)を持ったことがあるはずである(証拠写真)。
  • 上部の取っ手は子供向けに設計されており、大人の手には小さい。
  • 下の写真を見て欲しい。子供に iBook は大きすぎるよね。



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