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 Museum @ -AtMark- : Bird Mercy 1/2
Last Update : 2004.1.5
Original : 2000.9.10

Bird Mercy バード電子
Mercy 1/2

発表時期:不明
販売価格:\ 6,980


ハードディスクインテリアの「適度な機械美」の話。

だいたいにおいて男子は「機械好き」。ハイテクノロジーにも惹かれる人が多いし、機械的な構造美にも惹かれる人も多い。僕はどっちもだが、どちらかというと「スタイル」に惹かれる傾向がある。子供の頃、電子部品がブロックになってパズルのように組み合わせることで遊ぶ「電子ブロック」という玩具があって、これでよく遊んだんだが、これに惹かれたのは「電子」という言葉によるイメージと、ボディーがハイテクっぽいデザインだったからだ。電子ブロックには配電図や回路図のマニュアルが付属していたが、まったく読まなかった。父親が電子関係だったので、その手のパーツはたくさんあったのだが、これにも興味がなかった。要は「電子」や「機械」が持つスタイル、そこから広がる可能性に興味があったのであって、テクノロジーそのものへの執着はなかったのだ。

バード電子が販売している Mercy というハードディスクのインテリアキット。機械美を見事に表現している。アクリル越しに見えるハードディスクの内部はいってみれば「現代のハイテク集大成」である。データが記憶されるディスク、高性能なヘッドとモーター、それをコントロールする驚異的なテクノロジーがコンパクトなボディに集約されている。眺めていて実に飽きない。

そして、僕はここを強調したいのだが、そこから発散される機械美が「適度である」ことが重要だ。例えば、コンピュータの基盤がアクリルに入ったからといって、それは美しくない。基盤を構成する要素が多く、テクノロジーが Too much になってしまいゲンナリする。iMac のグラファイトが登場した時に「おおお!」と思ったのも、基盤ではなくブラウン管の部品を見せたからであり、透明にして見せればよいものでは決してないのだ。

このハードディスクキットも、何層もの記憶ディスク、繊細な動作をしそうなヘッドという要素が美しいのであって、ハードディスクの裏面にある電子基盤は美しくもない。実際の「機械パーツ」とそこから連想される「テクノロジー」。この「適度な機械美」がポイントだと思う。

デザイナーの中林氏に聞いた話だが、バード電子の齊藤社長はノートブックのインタークーラーなどの彼らのプロダクトを「デジタル民芸」と表現しているようだ。デジタルなデバイスのための手作りの民芸品。「デジタルすぎない案配」がここらへんにあるのではないだろうか。




バード電子よりサンプル品をいただいたので作ってみました

組み立てその1 キット自体はこんな袋に入っています。当然ながらハードディスクを別に用意しなければなりません。 Mercy は2種類あり、Mercy 1 が Quantam 製ハードディスク、Mercy 2 が IBM 製ハードディスクに対応しています。 今回は Mercy 2 ですので、IBM 製ハードディスクが必要です。
組み立てその2 そこでジャンクショップで IBM ハードディスクをいくつか買ってきました。一口に IBM ハードディスク用といっても、 Mercy 2 が対応しているハードディスクでないといけません。

残念ながら僕の用意したものに全面のアクリルの穴がぴったり合うハードディスクがありませんでした。齊藤社長よりだいたい の目安を教えてもらっていたのですが、たまたまショップに IBM 製のものが少なかったのでしょうがありません。また今度、 ぴったり合うものを買ってこようと思います。

組み立てその3 トップパネル(アクリル)/サイドパネル(アクリル)/固定パネル(スチール)/ガスケット(ラバー)/ キャップネジ/M3トラスネジ/インチネジ/キャップ用ドライバーが入っています。あと、簡単な組み立て 説明書が同封されています。
組み立てその4 ハードディスクの全面のパネルをはずします。はずすためには星形のドライバーが必要ですが、ラジオペンチで難なくオープン。 この時点で当然ながらハードディスクの保証はなくなります。ハードディスクは塵が大敵。今回はディスプレイ用途なのでそのまま 開けてしまいましたが、自分で工夫して外部ハードディスクとして使いたい場合は、「(湿度の高い)お風呂場で分解・組み立てを 行うとよい」とのことです(ご自分のリスクでどうぞ)。
組み立てその5 すべて組み立てるとこんな感じにできあがります。組み立て自体は5分ほどで終了です。あとはお気に入りの場所に飾るだけです。
組み立てその6 アクリルに指紋がつかないように。今回は真ん中だけでビス止めをしており、下のビス穴は使っていません。 まぁ、問題ないでしょう。

ハードディスクの輝くパーツがなんとも「機械的」です。




完成品
普段はこんな飾りかたしてませんが(笑)



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