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Novation Nova 2 KBD 36 Voice を検討した時に予算的にカナリ迷ったのが、Novation Nova Module だ。
数年前の製品なので中古市場では12万円程で入手できる。秋葉原のラオックス音楽館では新品を展示している(値段はちょっと高い)。基本的な発音方式、サウンド志向や操作感は Novation Nova 2 KBD と変わらない。持ち運び的にも「これでいいのでは」と何回も思った。最終的には「鍵盤付もコンパクトなので」という方向に落ち着いた。
Nova Module 用にキーボードを持ち歩くとなると(僕の場合は、Alesis QS6 だ)一緒の方が便利と判断した訳だ。また、Nova 2 KBD の美しさにも負けたのもある。
が、しかし、Nova Module も素晴らしいプロダクトだ。H63mm × D193mm × W383mm というコンパクト設計で重さもわずかに 5kg だ(そう、PowerBook G4 が2枚だ)。がっちりラックにマウントできる Rack タイプのモジュール SuperNova Rack も最近は発表しているが、実際に見てみると Nova Module の方がずっとかっこいい。いつか、こっそりゲットしたい一品である。僕のバンドがテクノバンドだったら、Nova Module だけを持つ歩けばスタジオに入れる。今なんか、24kg の Ensoniq KT 76(ピアノ鍵盤仕様)を持ち歩いているんだから、体に悪いよ。
Jamiroquai のキーボーディスト、Toby Smith は SuperNova のユーザらしい。東京ドームを nord lead 2 の超低音サウンドで揺らしまくった彼も Novation ファンなのだ。英国産のキーボードってあまりないしね。ロンドン出張の際に買ってくればよかったなぁ(本国の方がやはり安いみたい)。
なお、Novation が最初に有名になった BassStation には全く興味が沸かなかった。だから今頃盛り上がっている訳だけど。
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PowerBook G4 を先送りして、Novation Nova 2 KBD 36 Voice を購入した。下記写真では伝わりにくいが、スタイリッシュで非常に美しい Keyboard だ。パソコンと違って、Keyboard は海外製品の方がコンパクトだったりするが、この英国産シンセも非常にコンパクトで操作性も抜群である。演奏には「下準備」が必要な国産シンセが多い中、ライブにいきなり持ち込み、演奏最中に「サウンドメイキング」しながら戦えるキーボードである。ライブでの「飛び道具」としてトレードマークにしようと思っている(持ってるヤツあまりいないぞ!)。
Novation 2 KBD は、赤い Keyboard "nord lead"と同類のアナログシンセをシュミレートしたデジタルシンセ。サンプルバックキーボード(ホンモノの楽器の音をサンプリングして、その音をもとに音色を作るタイプのシンセサイザー)が普及した90年代ではあったが、そもそもシンセサイザー固有のサウンドが存在したはずである。ファットなブラスやパッドなストリングス、はたまたコンピュータのビープサウンドやランダムなシーケンスサウンドなどは、テクノのクラブシーンでの復活を期に見直されてきている。僕が中学生だった頃、トーマスドルビーやハービーハンコックが何百万円という機材で「ピコピコ」やっていた訳だが、現代のテクノロジーはアナログサウンドの再生のみならず、多機能小型化、サウンドのリアルタイムコントロールを可能にしたのである。これを「アナログシンセのルネッサンス」と呼ぶ。 アナログ・ルネッサンス期に参入したメーカー、Novation、Access(Virus)、Clavia(Nord)はブームとなったが、「アナログな音しかでない割に高価なキーボード」としてマイナーな存在だった。リアルな楽器のサウンドを再現し、シーケンサーを搭載し、最近ではサンプラー専用機顔負けの機能を有する現代のシンセと異なり、ミョンミョンとかブヒョ〜ンのような音だけしか提供しないこれらのキーボードは「マニア・プロ向け」と見られていた。またそのサウンドは演奏する音楽のタイプを非常に限定する感があった。 しかし、対象とする音楽のタイプが限定されたことにより、アナ・ルネシンセ達は自らをフォーカスのきいたプロダクトに進化させてきた。Novation の機能も大したモノ。サウンドが太く、音色のリアルタイムコントロールはあたりまえ。ボコーダーを搭載し、アルペジエータは複雑なフレーズが再生可能で、そのスピードも bpm 表示でリアルタイムに操作できる。ドラムのループとベース音を指一本で再生できるシンセは多いが、ループスピードの変更をエディット画面でしなければならないので、実際にライブで使われることは希だったと思う。しかし、Novation ならノブでスピードをきっちり合わせられる。エフェクトもディストーションやディレイが全面に配置され、エフェクトのゲインやバランスのコントロールもノブでオッケー。オクターブも上下で6オクターブをスイッチ一発で変更。モジュレーションもレゾナンスやフィルタの指定だけでなく、それらをホイールコントローラにもアサインできる。いたれりつくせりだ。音も上品なサウンドから攻撃的なものまで自由自在だ。 Novation 2 KBD は比較的新しい商品で、代理店も小さいからか、マニュアルは英語版+日本語サマリーのセット。しかし、マニュアルなんぞ読まなくても、ほとんどの操作が分かる。「シンセサイザーの基礎」が分かっていたら、それだけで完璧に Novation を操作できる。小さい画面と格闘しなくても、ノブやスライダーで音の変化を確認しながら音作りができる。深く観察すれば、オーバーロードしたりフィルターが共振してしまって、何にも使えない音ができてしまわないように、各項目が設定されているのに気づくだろう。ここらへんは素人にはありがたい作りだ。そういう面で、Nord lead よりカンタンに使える音を作ることができる。これはマジで凄い。 これから15回連載で Novation 2 KBD の素晴らしさをご紹介しようと思ったが、話題があまりにマニアックなので今回でやめておきます。要望があればサウンドを紹介していきますよ。
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